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海外での運転はハワイが初めてという方も少なくはないでしょう。レンタカー会社の選び方、予約方法、現地での借り方・返し方、給油方法、運転上の注意など |
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日本から予約する
レンタカーを利用する予定があり、なおかつ大手レンタカー会社から借りるつもりなら、予約は絶対に日本からしていきましょう。これは鉄則です。日本から予約した場合には(海外旅行者のための優遇措置があるので)現地で直接借りるよりも安くなります(ハワイにお友達がいてカマアイナ料金で借りられるのであれば話は別ですが)。また、予約していなかったため、車が出払っていて借りられなかった(ピークシーズン)という悲惨な体験談もあります。
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レンタカーのクラス
利用人数および荷物の量によって借りる車の“クラス”を決めるわけですが、エコノミー、サブコンパクト、コンパクト、インターミディエイト、フルサイズ等、レンタカー会社によって設定はまちまちで、共通のものさしはありませんし、実際の車種によっても多少異なります。レンタカー会社のHPには定員と積める荷物の量も示されているので、そちらを参考にするといいでしょう。
大手レンタカー会社のHP |
□National
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ニッポンレンタカーと提携している。英文 |
■Dollar |
2島以上にまたがって利用する人用にマルチアイランドの設定がある。日本語 |
□Budget |
こちらもマルチアイランドの設定アリ。日本語 |
■Hertz |
フォード系の車が中心。日本語 |
□Avis |
GEO、ポンティアックが中心。英文 |
■Alamo |
GM系の車が中心。
英文 |
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どこにするか?
さて、そこで予約をするわけですが、誰でも「できるなら安くあげたい」と思っているはずです。そのためにはジックリ調べなければなりません。調べる対象はレンタカー会社のHPならびに受付窓口、クレジットカード会社のパンフレット、そして旅行代理店のHPです。
レンタカー会社では時期に応じて様々なキャンペーンが展開されています。これは利用時期、クーポン等の購入時期、所持しているクレジットカードによって異なりますので、旅行が決まった段階からこまめにチェックすることをお勧めします。
クレジットカード会社にはレンタカー会社のHPには記載されていないような特典が用意されている場合があります。あらかじめクレジットカード会社に資料請求して確認しておきましょう。
手配旅行でアコモを予約する場合、予約先の会社がレンタカーも扱っていることもあります。こちらも価格をしっかりとチェックしましょう。また、アコモとレンタカーがセットになった格安のパッケージ・プランが用意されているところもあります。こちらも見落とさないようにしましょう。
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アラモについて
アラモを利用される場合には、日本代理店であるトップレップに電話を入れることをお薦めします(0120-088980)。本家webサイト(アメリカ)の料金設定は安くない(高い)のですが、料金体系が異なるため、かなり安くあげることができます。インターネットから申し込んだほうが安くなる企業が多い昨今では、珍しいケースです。
●比較
検討材料が揃ったら、今度は比較です。クーポンの場合は基本的に円建て、リテール料金の場合はドル建てですから、キチンと換算して比較しましょう。たいていの場合、クーポンよりもリテール料金のほうが安くなるのですが、逆転することもあります。
●旅行保険のドライバー特約
レンタカー会社を決める際に注意すべきことが一つあります。ダラー、ハーツ、バジェット、エイビス、アラモ、ナショナルの大手以外は旅行保険のトライバー特約が適用されません。せっかく高いお金を払って保険に入ってもムダになりますので、覚えておきましょう。
●2島以上の利用
また、2島以上にまたがってレンタカーを使用する人用に、ダラーとバジェットでは“マルチアイランドクーポン”も用意されています。エイヴィスにもマルチアイランドの設定があるにはあるのですが、2社と比較するとかなり高くなってしまいます。
●地図
隣島でお決まりのスポットや店に行くくらいであれば、フリーペーパーに掲載されている簡単なロードマップで事足りるかもしれませんが、マイナーなお店に行ったり、一方通行が多く、市街地の中を通り抜ける必要があるオアフ島で運転する場合には、地図を用意しておいたほうが無難です。
ハワイに着いてからロードマップを購入するという方法もありますが、いささか不安ですし、予習もできないので、出発前に購入しておくべきでしょう。
日本人向けの代表選手は『地球の歩き方RESORTハワイ・ドライブ・マップ』があります。
またWizard Publicationという出版社から刊行されている“Hawaii The Big Island Revealed”“Utimate Kauai Guidebook”“Maui Revealed”というガイドブック(英文)には、とても使いやすいロードマップが掲載されています。
●クレジットカード
いまどきクレジットカードを持ってない方はあまりいないと思いますが、もし持っていないなら、この際に作っておきましょう。車に限らず、レンタル関連ではクレジットカードが身元保証になります。したがって、持っていないと高額のデポジット(保証金)を支払わなければなりません。
空港もしくは最寄りのホテル等にあるレンタカー会社のカウンターに行きます。遠くて歩いて行けない場合には、営業所に電話を入れればシャトルバスが迎えに来てくれます。
免許証、国際免許証(詳しくは下で説明)、予約確認書(予約してある場合)ないしはクーポン、クレジットカードを提示します。この際に、できればPre-Registrationカードも用意しておきましょう。
●Pre-Registrationカード
Pre-Registrationカードとは、レンタカー借り出し手続きに必要な事項が英語(ローマ字)で記されたものです。レンタカー会社のカウンターにいる人は日本人ではありませんから、予め英語(ローマ字)で書かれたものを提出すれば、それだけ“コンピュータ入力が早くできる”、言い換えれば“待ち時間が短くできる”わけです。
DollarやAlamoなどは日本の代理店に予約を入れるとconfirmation(予約確認書)と一緒に送ってきてくれますが、大手レンタカー会社のすべてがこの方法を取る訳ではありません。下にフォームを載せておきますので、よろしかったらご活用ください。
CAR RENTAL
Pre-Registration Card
Principal Renter's
Home Address Street
Town
Country
Home Telephone Number
Employer's Name
Employer's Telephone Number
Drining License Number
Expiration Date
Date Of Birth
Local Hotel Address
Signature |
Hon Otomaru
1234-56, Detarame-cho
Utsunomiya
JAPAN
81-28-6123457
Office Otomaru
81-28-6123456
123456789012
Jan, 01, 2003
Jan, 01, 1963
Island Colony
自筆サイン |
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●保険
借り出しの際には、PAI(搭乗者障害)、PEP(携行物保証)、SLI(追加対人保険)など各種保険の加入を勧められます。
自分が加入している旅行保険、クレジットカード付帯保険の内容とも照らし合わせ、必要なものに加入しましょう。
一般的に、旅行保険やC/C付帯保険には携行物保証が含まれていますので、PEPに入る必要はまずありません。(ただし、Dollarの場合にはPAIとセットになっているので、PEPだけ入らないという訳にもいきません)
●お得な給油サービス
この際に“お得な給油サービスを受けるか”どうかも尋ねられます。Refueling
Service Chargeというような名称だったと思いますが、数年前からレンタル時に勧められるようになりました。「借り出しの際に20ドルくらい払えば返却時のガソリン残量は不問になる」という内容です。自分で満タンにしてもまず20ドルはかかりませんから、このシステムは絶対に“お得”ではありません。しかも、返却時にタイミングよくタンクが空になるということもまずあり得ませんから、ますますもって“損”です。レンタル時には加入せず、自分で給油するようにしましょう。
加入する保険が決まったら必要個所にイニシャルを記入し、契約書にサインします。
●借り出す際には。。。
係員からレンタカーのキーと契約書の写しを渡され、使用する車の場所も教えてくれます。この際に必ず返却場所も確認しておきましょう。
指示された場所に行ったら、必ず車に異常がないかチェックしておきます。また、ライトやウィンカー、ワイパー、エアコンの動作についても確認しておきましょう。
●給油
車を返却する前にガソリンは満タンにしておきましょう。さもないと係員が目分量(これがかなり大雑把)で残量を判断し、割高なガソリン代を追加請求されます。
●返却場所へ
空港、レンタカープールのどちらでも必ず“Car
Rental Return”の標識が出ていますので、この表示に従って進めば返却場所にたどり着けます。
●車の受け渡し
すぐに係員がやってきて走行距離とガソリン残量をチェックし、伝票を手渡してくれます。荷物をすべて車外に出し、伝票を持って返却用のカウンターに行き、精算を済ませればすべて終了です。
アメリカのガソリンスタンドは日本とはシステムが異なります。まず、サービスが“Full”“Mini”“Self”の3種類に分かれ、給油機の部分にその旨が記されています。
“Full”は日本と同じく給油を係員がやってくれるサービスで、窓も拭いてくれます。“Mini”は給油のみ係員がやってくれるもの。“Self”は自分で給油するものです。ちなみに値段は順に安くなっていきます。
●給油の実際
もっとも多い“Self”サービスの場合には、車を給油機の前に停めたら、まずキャッシャーへ行って使用するポンプの番号を告げ、内金(20ドルくらい)を払います。
給油機がクレジットカード対応の場合には、キャッシャーに行く必要はなく、クレジットカードをスキャンさせるだけでOKです。
続いて車の給油口を開け、給油機からノズルを持ち上げてスイッチをオンにします。ノズルを給油口に差し入れ、レバーを握ると給油開始。満タンになると自動的に給油がストップするので、レバーは握りつづけたままで構いません。
給油が終わったらスイッチをオフにしてノズルを元に戻し、給油口を閉めます。
キャッシャーに行くと精算してくれますので、これで終了です。
●注意点
車を駐車する際には必ず駐車場を利用しましょう。ハワイは駐車違反に対しては非常に厳しいので、即座にレッカー移動されてしまいます。罰金も高額ですから、違法駐車は絶対にやめましょう。
●無料駐車場
無料のものと有料のものの2種類があります。
ショッピングセンターなどは無料のところが多いのですが、駐車場所によっては“一時間以内”などの制限が設けられている場合もあるので注意が必要です。
●有料駐車場
有料の駐車場は、日本でも一般的な入るときにチケットを受け取り、出るときに支払うタイプと、路上パーキングメーターの2種類があります。
●パーキングメーター
パーキングメーターはコインを入れると残りの駐車時間が示されるタイプ。場所によって料金や最長の駐車時間、利用可能な日時が異なるので、注意書きをよく読んでおく必要があります。
●帰国日の注意
駐車場が小規模なホテルをチェックアウトする場合は、出発の朝は早起きしたほうが良いと思います。なぜなら、小規模なホテルの駐車場はスライドパズルのように車を詰め込めるだけ詰め込んでしまっていたので、奥に駐車した車を出すためには手前の車を順々に退かして行かなくてはなりません。したがって時間の余裕を見ておかないと大変なことになると思います。
右側通行です。慣れないうちは左折時にレーンを間違いやすいので、特に慎重に。センターラインが必ず自分の左側に来るように心がけましょう。
●右折
日本にない交通ルールで混乱しやすいのが“右折”。“NO
TURN ON RED”という標識が立っていない交差点では、1)左から車が来ない、2)歩行者も横断していない 場合にかぎり、信号が赤でも右折できます。ずっと停まったままで後続車に迷惑をかけないよう注意しましょう。
●スクールバス
もう一つ日本にないルールがスクールバスに対するものです。黄色いスクールバスが停車して“STOP”のサインが出ている場合には、絶対に追い越してはいけません。バスの後ろできちんと待ちましょう。これは学童の乗降に危害が及ばないようにとの配慮です。また、中央分離帯のない対向車線でスクールバスが停車している場合も同様です。通りすぎずにその場で待ちましょう。
●左側優先
さらに気を付けたいのは“左側優先”のルール。つまり、片側2車線の道路で接触事故を起こした場合には、右側の車線を走っていた車の不注意ということで責任が問われます。したがって自分の左車線を走る車には充分注意しましょう。
●制限速度
日本に比べてハワイの制限速度は頻繁に変わります。特にスクールゾーンでは制限速度がガクッと落ちるので、見落とさないようにしましょう。スピード違反で捕まっては大変です。
●チャイルドシート
ハワイでは4歳未満の子供はチャイルドシートに座らせ、なおかつ後部座席に座らせることが義務づけられています。このチャイルドシートをレンタカー会社で借りるとなると使用料はだいたい1日6ドルくらい。子供2人が10日借りるとなると120ドルにもなってしまいます。そこで、日本から持っていくということも考えるべきだと思います(メインランドから来るアメリカ人には持参する人がけっこう目立ちます)。空港まで車で行く人なら苦にはならないでしょうし、宅急便で送ったとしてもこのほうが安上がりになるのではないでしょうか。もちろん機内持ち込みにしなければ問題は起きないでしょう。
とにかく、パニックを起こさず、落ち着いて行動することが重要です。
まずは後続車による事故を防ぐため、車を安全な場所に移動させ、三角板、発煙筒などで事故があったことを示します。
続いては負傷者がいるかどうかのチェック。応急処置等の知識がない場合には負傷者をむやみに動かしてはいけません。
“911”(日本語110番は“800-52726-11”)にダイヤルし、事故があったこと、負傷者の有無等を連絡します。これが終わったら、レンタカー会社、保険会社にも連絡を入れ、指示に従うようにします。
レンタカー会社の“契約書の写し”には事故報告書が付属していますので、これに現場の地図等を書き込み、レンタカー会社に提出します。
事故を起こした際に注意すべき点は、どんなに自分が悪かったとしても、“I'm sorry”などと自分の非を認めるような発言は絶対にしないこと。アメリカは訴訟社会なので、ともすると事故の全責任を負わされかねないからです。
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取得方法
各都道府県の公安委員会で2750円を支払えば交付を受けられます。
必要なものは
1)免許証(ただし有効期限が一年以上のもの)
2)パスポート
3)顔写真(縦5cm、横4cm)
注)免許証の有効期限が一年未満の場合には、先に免許証を書き換えなければならない。
4)印鑑
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国際免許は本当に必要か?
よく「ハワイなら国際免許はいらない。日本の免許で大丈夫」という話を聞きます。果たして本当なのでしょうか?
“1949年9月19日の道路交通に関する条約”という国際条約があります。英文では“CONVENTION
ON ROAD TRAFFIC OF 19 SEPTEMBER 1949"になります。
内容は、全ての条約締約国内(発行国内は除く)で
記載事項の車両を運転することができるとあります。つまり、原則的に条約締約国国民は海外(条約締約国内)で運転する場合、国際免許証がなければ運転してはいけないことになっています。
ハワイの場合は、日本人ツーリストが多いため、また、他国のツーリストと比較した場合、日本人の事故発生率が低いため、実質的な取り扱いは、日本の免許証のみで良かろうと言うことになっているようです。
台湾、韓国の人たちは(この国もツーリストがたくさん来ている)自国の免許証だけでは、レンタカーが借りられないようですから。日本人だけの、一部特例という感じのようです。
しかし、法的には問題がありますので、
お巡りさんは検挙することはできるわけです。オアフでは、検挙されたって話は聞きませんが。
オアフは緩やかですが、ネイバーは必要かもしれないというのが結論です。
また、国際免許を持つことには別の利点があります。例えば、アルコール類を購入したり、クラブに入場する際にはID代わりになるという点です。これならパスポートを持ち歩く危険を避けられるわけです。
近年ハワイにおける観光客相手の犯罪でもっとも多いのがホテルやビーチパークの駐車場で待ち受けていて強盗を働くパターンです。したがって車を停める際には、照明に近く、人通りの多い場所を選ぶようにしましょう。また、乗り降りの際には周囲に不審な人物がいないかよく確認しましょう。
下手にデラックスな車は借りないほうが良いかもしれません。これは犯罪防止のためです。ムスタングのオープンを借りた人間が、アラモアナの駐車場に停めて置いたあいだにエンブレムをはぎ取られた話もあります。こんなのはまだマシなほうで、車上狙いにロックを壊されでもしたらあとが面倒です。弁償することはないでしょうが、車を交換したり書類手続きのためにレンタカー会社のオフィスや警察にわざわざ行かなければなりません。そんなことに時間を取られるのはごめんでしょう。
犯罪を防ぐためには、車内には何も残さず、タオルや衣服で隠すと下手に誤解されかねないので、外から車内がよく見渡せるようにしておいたほうがよいでしょう。
「日本人は白い車が好きだから」ということで、白いレンタカーも車上狙いのターゲットになりやすいそうです。ご注意ください。
オアフ島のマカハ方面、ノースショアへ行かれる方、人気のない場所に車を停める場合には、車からあまり離れないようにしましょう。目の届かないところまで歩いて行った隙にやられてしまうそうです。また、ハワイ島のハプナ・ビーチ、ヒロ周辺の滝なども車上狙いが現われることで知られています。
ハワイで事故の多い交差点ワースト5
1位:ホノルル King StreetとPunahou Street
2位:ホノルル Vineyard BoulevardとPunchbowl Street
3位:カイルア・コナ Queen Kaahumanu HighwayとHenry Street
4位:カフルイ:South Puunene AvenueとWakea Street
5位:カネオヘ:Kahekili HighwayとLikelike Highway
お気を付けあれ!
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