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  連載第14回
手配の実例:
「家族でのんびり、マウイ+オアフ島」

 どういう旅だったか?

ハワイへの個人手配旅行の実例紹介第4回となる今回の旅は、前回の一人旅と同様にマウイ島とオアフ島への家族旅行です。すなわち、完全個人手配での初めての家族三名だけでのハワイ旅行になります。

例によって、JALファンの筆者はJALの正規輪引運賃「悟空」を使いました。宿は昨年の一人旅と同じ宿でマウイ島、オアフ島ともにコンドミニアム滞在であり、いかなるエージェントも介さず直接予約したものです。

実例紹介はこれが本連載の最後になります。すでに過去3回で大抵のことは書き尽くしましたし、ここで紹介する旅の詳細に関しては、筆者のWebサイト「旅路の部屋」の「2001/8マウイ+オアフ」というところで旅行記やコンドミニアム室内の写真などを公開しておりますので、そちらも参照していただければ幸いです。

 三名という人数

近年は核家族化・少子化が進んでおり我が家もその例に漏れず、家族旅行といってもたったの三名での旅行になります。

三名という人数は、皆さんおわかりの通り日米を問わずホテルやコンドミニアムにおいては実に中途半端な人数です。大抵のホテルでは一部屋につき二名というのが定員の部屋が一番多く、三人だとそこにエキストラベッドを入れてもらうか、ソファベッドを使うかというのが大抵の場合の選択肢でしょう。

すなわち、三名だと多くの場合、誰か一人は寝心地がイマイチのエキストラベッドかソファベッドで我慢せざるを得なくなります。一泊、二泊ならともかく、一週間あるいは十日くらいになると、ずっと寝心地の悪いソファベッドというのも、寝不足から体調を崩す原因になりかねません。

 全員がベッドで寝たい

では、全員がベッドで快適に眠るにはどうすればよいでしょう。今回筆者は可能であれば2BRの部屋を取る、なければ二部屋取るという後者のほうはちょっと贅沢な試みをしてみました。

まず、マウイ島の宿ですが、例によって滞在地は筆者が大好きなラハイナで、宿は定宿となった「マウイアイランダー」です。最初は「ラハイナショアーズ」も考えたのですが、「ライハナショアーズ」には2BRはないけれど、「マウイアランダー」なら最高で3BRまでの部屋を取ることが可能だからです。そこで、今回筆者としては初めて「マウイアイランダー」で2BRを使いました。実際に部屋に入ると、本当の2BRではなく1BRとその隣の部屋でコネクティングになっているホテルタイプ(キッチンなし)のStudioというちょっと変わった2BRでした。従って3BRというのは、1BRやStudioが三つコネクティングされた部屋であることが容易に想像できます。実際、過去に泊まった1BRにはベッドルームとリビングルームのそれぞれにコネクティングドアがありました。

次にオアフ島の宿ですが、これまた昨年と同じ「パシフィックモナーク」です。ここは残念ながら2BRはなく、ミニキッチン付きのStudioとフルキッチン付きの1BRしかありません。ワイキキで2BRのあるコンドミニアムというとかなり高いところが多くなるので、それならば二部屋借りても、「パシフィックモナーク」のほうが安いということで二部屋借りることにしました。予約に当たっては、安いプランの有無などメールでやりとりしたあと、「できるだけ隣り合った部屋での1BRとStuido」をリクエストしました。1BRとStudioをそれぞれ一部屋ずつというのは原則として確約ですが、「できるだけ隣り合った」というのはこれはリクエストであって確約ではありません。

この種の部屋の位置や階数などについての要望は大抵の場合は、あくまで「リクエスト」にとどまり、当日の部屋の運用具合でかなえられないことが多くあります。特に混み合うピーク時などではその可能性大です。実際「パシフィックモナーク」では、隣同士どころか階数が大きく離れてしまいました(現地で交渉しましたが、条件を満たす隣同士あるいは同じフロアというのはなかったようです)ので、二部屋取るときは必ずしも隣同士にはならないという覚悟はしておくべきでしょう。とくに小規模なホテルやコンドミニアムでは要注意です。

隣同士の部屋と、階数まで離れてしまった部屋では、それぞれの部屋への人の割り振りも変わる可能性がありますので、部屋が離れる危険を冒してまで二部屋取るのが得策かどうかは、よく考える必要があります。

 三人で安くあげるには

今回は宿代が多少かさむのは承知の上で2BRや二部屋(1BR+Studio)をとったわけですが、実際には、広めの1BRでエキストラをいれるか、ソファベッドを使うのが安上がりなのは言うまでもありません。しかし、この場合、エキストラベッドやソファベッド、特にソファベッドに関しては寝心地が良いものは少ないようで、ソファベッドだったので寝心地が悪くて寝不足だ、という人が少なくありません。海外ではありませんが、国内のホテルでも本物のベッドはとても寝心地がよいけど、エキストラベッドはスプリングがふにゃふにゃで寝にくいとか、ソファベッドに至っては、もろに背中にスプリングを感じて眠れないなんてのもありました。大抵の場合は、ソファベッドよりはエキストラベッド(rollaway)のほうがまだましな事が多いように思います。

もちろん、比較的寝心地のよいソファベッドもあると思いますし、心地よいエキストラベッドがあるのも事実ですが、これはホテル全体あるいは部屋の価格ランクに大きく左右されるかもしれません。全体の価格水準があがればこうした付帯設備も多少は良くなってゆくことが「期待」されるからです。

ともあれ、三名という人数で、エキストラベッドやソファベッドをつかって三人目も心地よく眠れるかどうか、これは賭でもありますが、勝算の低い賭であるのは確かです。

また、エキストラベッドやソファベッドをつかうと当然ですが部屋が狭くなります。場合によってはベッドルームではトランクを広げる余地があまりなくて、リビングでトランクをひろげなくてはいけないのに、そのリビングがソファベッドやエキストラベッドでつぶれてしまうことだってありますから、覚悟が必要でしょう。これがリビングルームのないホテルの部屋だと、エキストラベッドを入れたら立っている場所しかなくなったなんてことも珍しくないので要注意です。

ちなみに、「マウイアイランダー」の1BRは広いので1BRでソファベッドを使って三名あるいは四名で宿泊しても十分余裕がありますが、「パシフィックモナーク」の1BRは間取りがいまいち使いにくくてデッドスペースが多く、部屋の面積そのものもが小さいので、ここでソファベッドを広げて三名というのは、結構窮屈な思いをしなくてはならないでしょうし、それを使うことで人の動線に大きく影響を与えるように思います。「パシフィックモナーク」では、むしろ、L字型になっている1BRより長方形になっているStudioのほうが、ソファベッドを広げてもデッドスペースが少ないため、効率的にスペースが使えるのは間違いないと思います。

三名ないしは四名で2BRまたは1BR+Studioをとることの良さは、単に全員がベッドに寝られるだけではなく、使えるバスルームも倍になる(中にはバスルームが一つだけの2BRもあるでしょうけれど)ことで、お風呂待ちやトイレ待ちになる確率が大幅に下がりますので、このあたりも子供の年齢などとも併せて考慮する必要があります。

もうひとつ重要なことがあります。それは、最初から部屋にソファベッドが備え付けの部屋は問題ありません(ベッドメイクすればいいだけです)が、エキストラベッドを「リクエスト」したとき、ホテルによっては、あるいはそのときの状況ではエキストラベッドが確約でない可能性もあるということです。当然の事ながら全部屋数分のエキストラベッドがあるわけではないですから、事と次第によっては数が不足して自分の部屋には回ってこないかもしれません。

これについては、予約時にエキストラベッドが確約できるかどうかを確認しておき、確約であれば予約確認書に記載を依頼したほうがよいでしょう。こうした細かい点の確認をするにはホテルやコンドミニアムと直接コンタクトをとるのがよいでしょう。そして、エキストラベッドが「確約」でない場合は、万一エキストラベッドがとれないときのベッドの使い方を考えた上で、ベッドのサイズ(滅多にありませんがシングルサイズ(英語ではtwinといいます)、ダブルサイズ、クィーンサイズ、キングサイズ)・数(シングルかダブルが二つ、あるいはクィーンかキングが一つ)も考えて予約しないと現地で困ったことになりかねません。

部屋によるベッドのサイズや数になると、エージェントではそこまでの細かな情報がない(2BRでオーシャンビューカテゴリの残室いく部屋....とかが限度でしょう)のが普通で、これはホテルに直接コンタクトをとり、ベッドのサイズと数なども指定して予約をとるのが一番良いでしょう。たとえば子供がさほど大きくなければ、クィーンに三人は厳しいですが、キングサイズなら可能かもしれません。しかし、キングサイズの場合、ツインを二つあわせたタイプが多くあり、この場合は真ん中はマットレスの間で背中がごつごつしてかわない可能性もありますから、難しいところです。

 複数家族での旅のコツ

筆者家族は、昨年・一昨年はハワイ島に知人家族と一緒に行き現地での行動をともにしました。とくに昨年はレンタカーを除くすべてのプランニングと手配を筆者が引き受けました。そして今年のマウイ島+オアフ島では筆者家族(三人)だけでした。

複数の家族でゆくのと、一家族だけで行くのはどちらにもメリット・ディメリットがあります。前者のメリットは、人数が増えるので食事も楽しいしスーパーでの買い物も効率がよいですし、遊ぶにも子供たち同士であるいは大人同士で楽しいものです。また子供の面倒をみる大人の絶対数が増えますから、片方の夫婦が子供たちの面倒をみている間に、残りの夫婦がカップルでスノーケリングを楽しむなんてことも可能です。

その一方で自由度はそれなりに制約を受けることは否定できません。この場合一番いいのは、どこかで滞在日数の三分の一から半分くらいは互いに昼間の別行動日を設定し、そこではそれぞれの家族が好きなことを好きなようにし、ディナーは希望があれば楽しく皆で食べるといった工夫も必要ではないでしょうか。そうでないと、皆がなんとなく自分のやりたいことができなくて欲求不満を残したまま旅を終えかねません。とくにリピーター同士の場合は、ディナーを一緒に食べるくらいにしておいて、あとはビーチや食品スーパーなどには誘い合わせて行くとかすればよいのではないでしょうか。

一方一家族だけで行くと、自分の家族だけ考えれば良くて他の家族の都合を気にする必要がありませんから自由度はあがります。しかし、大人の絶対数が経るので、夫婦のどちかは常に子供から目を離せない状態となり、夫婦だけでちょっとスノーケリングということはありえません。また、コンドミニアムで自炊するときでも、スーパーではパンにせよ肉にせよ野菜にせよ量が多くて、三名程度では食べきれないことのほうが多いので不便になります。といっても、一人旅よりマシですが...。

どちらもどちらですが、まだ複数家族でハワイに行かれたことのない方は、チャンスがあれば是非滞在中の半分くらいの日程は、ミニバンを借りて二家族で過ごされてはいかがでしょうか?これまでの家族旅行とはまた違った楽しさがでてくること請け合いです。

 次回は最終回

実例紹介といっても、筆者自身もさほど経験豊かなわけではないので大した紹介はできませんでした。しかし、ベテランではないがゆえに、初めての時の戸惑いや不安、ミスなどもベテラン旅行者がすでに忘れてしまった、あるいは当たり前になってしまったことなど、ベテラン旅行者よりは切実な問題として理解できるところも多いはずです。

さて、次回はいよいよ本連載の最終回となり、「旅の楽しみはコミュニケーション!」と題してお届けする予定です。

 

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